三辺は祝祭的色彩―Thinkers in Three Tips (電撃文庫)

三辺は祝祭的色彩―Thinkers in Three Tips (電撃文庫)
これを今日読み終えた。
ジャンルはSFミステリーらしい。
情報学というものを教えるパスカルという学校に通ってる主人公の周りで殺人事件が起きる話なんだけど。
情報学というものが分かり辛い上に、殺人のトリックにも使われる。
一見不可能犯罪っぽいものが、超能力っぽい情報学の技術で難なくこなされてしまう。
その辺りが少しやるせない。
それほど中だるみしない全体の構成は良いと思うんだけど、情報学が取り扱われる未知の世界を書いているからか、何についても情報学が付きまとう。
仕方無いのかもしれないけど、個人的には余り好きじゃない。
ただ、世界観自体は物凄い好き。
こういう軽ーいSFチックなのは大好物なジャンルだったりする。
あと、人物描写は巧いと思う。
主人公の朝倉渚は自分から見ると異性だけど、実際の人物像が目に浮かんでくるし。


この作品をミステリーに分類して評価するなら(これはミステリーだけど)トリックやら殺人の動機やら犯人についてやら書き足りない部分が多すぎると、個人的な感想。
ありがちな5つ星判定にしたら、星2つと言うところかな。
色々悪く言ってるけど↑でも書いたように作品の世界観が好きだし、挿し絵も好みなので次もまた買って見ようと思う。


今日はこの辺で。
また明日よろしく。